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30代、40代の人生を楽しむために!迷えるあなたに送る婚活アドバイス(その6)

<91歳のおばあちゃんから学ぶ、婚活への心構え-Part2>

 

おばあちゃんの婚活から学べること

さて、前回の話から私たちは、今の婚活時代にはあまり見られない価値観を学ぶことができると思います。

 

1)コネを大切にする

おばあちゃんに縁談がもたらされて来たのは、親戚のおじさんのコネからでした。親戚と言っても、家事手伝いの報酬として住む場所と食事があてがわれていた関係。今で言う、職場の上司と部下に近い関係だったと言えるでしょう。親戚のおじさんは、おばあちゃんの実直な働きぶりを見て、「誰かこの女性に良い相手がいないだろうか」と考え、おじいちゃんに話をもちかけました。

 

婚活というと私たちはどうしても、お見合いパーティやデートのような、非日常の機会にばかり張り切ってしまいます。でも実は日々の生活の中にこそ、婚活へつながる機会が隠されているのです。職場や生活圏内に適齢期の独身男性がいないからといって、出会いを諦めていませんか?あなたを見ている人は必ずいます。おばあちゃんも正直、自分に縁談が来ることはないだろうと半ば諦めていたそうですが、毎日丁寧に仕事をしていたおばあちゃんの勤勉な姿が、縁談を引き寄せたのです。

 

大事なのは、チャンスがもたらされて来た時に、自分勝手に判断せず、まずはありがたく受け取ってみること。おばあちゃんも最初、「私はもう28だし、もっと若い人の方が……」と自信がなかったそうですが、「せっかくいただいたお話なのだから」と考え直して、お見合いに出かけたのだと言っていました。

 

2)相手に期待しない

おばあちゃんが結婚した時代は、今よりももっと先の見えない時代でした。長い戦争が終わった後とはいえ、まだまだ世情は安定せず、いつ日本が戦争にふたたび巻き込まれるか分からないような時代でした。

 

たくさんの人の死を間近に見て来た世代は、パートナーに多くのことを求めていませんでした。「自分や家族がいつ死んでしまうかもわからない」そういう時に人々が重視していたのは、外見や収入や家柄ではなく(気にする人も中にはいたでしょうが)、健康であることと、真面目であること。たったそれだけでした。「それ以外の部分は、自分でなんとかする」そういう気概を持っていたのです。

 

3)ぱっと見た印象で判断しない

おじいちゃんとの初デートの時におばあちゃんがとった行動が、その後の二人の運命を決めたのだと思います。一目見て好みではなくても、とりあえず話しかけてみる。相手の人柄を見ようとするその積極的な姿勢が、結婚に対して斜に構えていたおじいちゃんのガードを解かせました。

 

人は、自分に対して興味を持ってくれる相手を疎ましく思うことはまずありません(度が過ぎると問題ですが)。相手にも事情があり、緊張だってしています。まずは話をしてみて、どんな人か理解しようと努めているうちに、相手もくつろいで良い部分を見せてくれるようになります。x

 

4)趣味が合わなくても、とりあえずやってみる

ふたりの初デートでは、ボートやダンスなど、おばあちゃんにとっては初めてのことばかりでした。水に落ちたらどうしよう、相手の足を踏んづけてしまうかも……そんな恐怖もあったと思います。でもおばあちゃんは、相手を受け入れ、未知のことにもとりあえずトライしてみました。

 

自分が格好悪く見えることを恐れず、相手に歩み寄ってみる。それは相手を信頼することでもあります。慣れないことにも一生懸命チャレンジしているおばあちゃんの姿を見て、おじいちゃんは「この女性なら、自分についてきてくれるだろう」と思ったのでしょう。事実、結婚後小さな会社を興したおじいちゃんを、おばあちゃんは経営者の妻として生涯支え続けました。

 

5)すなおでいる

最後に一番大事なこと。おばあちゃんは、おじいちゃんと出会うまでまったく恋愛経験はありませんでした。でも、自分の価値観を信じ、相手を信じて、すなおに行動したことが、自分に合った男性を引き寄せました。ありのままの自分で、駆け引きをせず、相手をまるごと受け止める姿勢が、おじいちゃんの心を射止めたのです。現代には色々な恋愛マニュアルがあふれていますが、結局のところ、素直に自分自身を偽らず相手に接することが、人生のパートナーとめぐりあうためにはもっとも重要です。

 

最後に……恋も結婚も、当たり前のものではない

いかがでしたか?60年前の婚活事情。今とはまったく時代背景が異なりますが、だからこそ学べることも多いのではないかと思います。

 

そしてみなさんに少しだけ、考えて欲しいことがあります。ある時おばあちゃんは、メイクをして友達と遊びに出かける私を見て、「ええなぁ、私の娘時分は、お化粧なんかできひんかった」とぽつりとつぶやきました。

 

18歳から22歳までの4年間。おしゃれや恋愛に目覚めるはずの楽しい青春時代を、戦争によってまるごと奪われたおばあちゃん。戦後も生活するのに必死で、ショッピングや旅行など、女性らしい楽しみはほとんどなかったと言います。

 

「私、お給料もらって仕事したことなんかない」と言っていたこともありました。誰かに頼ることなく、自分の力でお金を稼ぎ、そのお金を自由に遣えるということは、おばあちゃんの時代の女性たちからすれば、夢のような贅沢なのです。

 

今の私たちが、当然のこととして得ている幸せ。当たり前すぎて忘れてしまいそうになりますが、60年前の女性にとっては、考えられないくらい恵まれた環境なのです。

 

そんな生活を送っている私たちは、結婚に対して「こうでなくちゃ」「こうありたい」と願望ばかりを抱いていませんか?今ある境遇に感謝して、結婚生活や結婚相手に求めている「幸せ」が、一体どんなレベルのものなのかを考え直してみましょう。

 

おばあちゃんが、私によく言ってくれたことがあります。

「辛抱せなあかん。私もよう辛抱したもんや」

婚活中には、先が見えずに苦しい気持ちになる場合もあるかと思います。でも、結婚しても「辛抱」が必要な場面はきっと出て来ます。それならば、今置かれている状況を試練と受け止め、「辛抱」することも大事な訓練なのではないでしょうか。

 

この、大正生まれの一人の女性の恋の話が、みなさんの参考になれば幸いです。みなさんに良いご縁がありますように!

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